みなさん、こんにちは。
以前、2021年ETFの旅と題して、投資初心者に最適なETF特集をやりました。
その中で、超優秀なVTというETFの紹介を忘れておりましたので、今回、番外編としてご紹介いたします。
なお、この特集は大変好評で、現在も多くの方にご覧頂いております。
是非、楽しんで御覧ください。
この企画の目的について
このブログを初めてご覧になる方は、この企画目的をご確認いただければご理解が早いと思います。
◎目的・・・投資初心者でも長期投資に最適なETFを選べるようになることです。 どれも同じように見えるETFですが、長期投資で優秀なETFを見つけるのはなかなか難しいもの。投資初心者であるわたし自身が、初心者目線で選んだ10年で年10%以上のリターン(利回り)を出している優秀なETFを紹介しようという企画です。お得で優秀なETFばかりなので、気軽にご覧いただき、購入の参考にしていただければ幸いです。
バンガード・トータル・ワールドストックETF(VT)の特徴
FTSEグローバル・トータル・キャップというインデックスに連動するETFで、世界3大資産運用会社のバンガードが販売しています。
FTSEグローバル・トータル・キャップについて
FTSEグローバル・トータル・キャップとは、ロンドン証券取引所の子会社であるFTSE Russellが作った指標で、アメリカ市場を中心に、全世界の市場で上場される銘柄を対象としていて、49カ国、9,122銘柄の株式の値動き連動します。
下が主な国別の株式資産割合です。
このブログで勉強されている方は、株投資のイロハは既にご存知と思いますので、あえてくどくど話しませんが、株式投資のリスク回避で最適な方法はな〜んだ?と言ったらどう答えますか?
答えは分散(ぶんさん)投資です。
単一銘柄に100万円を投資するのと、100銘柄に1万円づつ100万円投資するのとでは、どちらがリスクが低いのかという話です。
ある単一銘柄に全資産投資して、株価が半分に値下がりしたら、−50%の資産になります。
一方、100銘柄に一万円づつ投資して、ある一銘柄が半分に値下がりしても、残る99銘柄が10%株価が上がれば、+4.45%と資産は増えます。
投資初心者が、必ず値上がりする単一銘柄を探すのは、宝くじ級の運まかせ投資になるので、まずはリスクを極力低く抑えられる分散投資が王道となります。
そこで、簡単に分散投資できるのが、ETFへの投資です。
ETFは上場投資信託(ファンドともいいます)と言って、投資のプロ集団である、資産運用会社が選んだ複数銘柄のパッケージ商品の投資信託を上場したもので、株と同じようにその時点の価格で購入できる商品です。
逆にと投資信託は、購入先は複数の株式をまとめて販売する資産運用会社などで(保険や銀行でも販売しています)で、購入時点では、前日価格しか分からないので、口数のみの注文し、後日購入時の価格(基準価格)が決まるしくみの商品です。
リスクの低下が最大メリットのETFですが、デメリットもあります。
それは、信託報酬という経費が掛かるのと、一定の利益を出すまでに時間が必要ということです(値動きがゆっくりなので退屈・・・心理的に安心なのですが。)
信託報酬とは、資産運用会社が複数の株式を購入し商品として維持するための経費で、安いほど良い商品となります。
年1%以上かかる高額なものから、0.1%以下の低額なものまで幅広くあり、この企画では低額なものに絞って紹介しています。
ちなみに、銀行や保険業で販売している投資信託の多くは、信託報酬が1%以上と高いものが多く、中身の株式も値上がりが期待できないゴミばかりなので、決してこうした先からは買わないようにしましょう(この企画で紹介している銘柄を選べば問題ありません)
話が少しそれました。
短期で利益を出すことは無理なので、あくまでも長期投資という意識がETFには必要です。
短期で利益を出したい人は単一銘柄投資など、大きなリスクを取る必要があります。
ETFや投資信託のように市場の指標(インデックス)に投資することをパッシブ投資、少数銘柄に短期投資することをアクティブ投資といいます。
パッシブ投資とアクティブ投資では、アクティブ投資はパッシブ投資に勝てないということがアメリカの経済学者の研究で何度も証明されています。
投資は長期投資が王道ということです。
どうしても短期で利益を出したいという人向けに、ETFにもハイリスク商品はあります。
株価の値上がりに対し数倍の利益がでるブル型と、逆に、株価の値下がりに対して数倍の利益がでるベア型です。
逆に、ブル型、ベア型ともに株価がその逆の値動きをすると、数倍で利益が消えていきます。
ブル型、ベア型のETFに興味有る方は、過去ブログで紹介しております↓
ETFと投資信託の詳細についても過去ブログで紹介しています。↓
繰り返しになりますが、VTというETFは、世界49カ国、9,122銘柄に分散投資している銘柄なので、とてもリスク分散された銘柄で、多分これ以上のリスク分散ETFは無いと思いますす。
この銘柄一つで、世界9,122銘柄に投資しているのと同じなのですから。
投資初心者にとっては外せない銘柄の一つです。
VTの特徴について
個人的に作成した銘柄分析表に基づいて、説明していきます。
1.信託報酬 0.08%
・すごく低いというわけではありませんが、1.0%以下は優秀な部類です。
2.総資産額 2兆6,900億円
・1兆円を超える純資産額であり、人気の高さが伺えます。
3.配当リターン 1.89%
・配当が1%を超えるETFは優秀な部類です。
4.上位10銘柄の割合 14.1%
・資産の偏りが少なく、広く分散されており、リクスが低く抑えられています。
5.PER、PBR アメリカ平均以下
・株価の割高レベルを図るPERが16倍、PBRが2.6倍なので、アメリカ平均を下回り割安と言えます。
6.10年後の利回り 10.13%
・長期投資でも10%を超える優秀なETFです。
7.株価 107.1ドル
・1万円ちょっとで買えるETFはとても割安だと思います。
楽天証券で、TOPIX(赤線)とVTの10年の株価の動きを比較してみました。
途中TOPIXが上回っていますが、最近はTOPIXとほぼ同じ動きになってます。
S&P500の指標よりは分散されているので、値動きは比較的おとなしいと言えます。
TOPIXほど、値動きが激しくないので、精神的には安心な値動きです。
まとめ
それでは、いつもの評価表で最終評価したいと思います。
信託報酬が1%に近いことを除けば、他はどれも優秀なレベルであり、このETFの評価は
S |
とさせていただきます。
久々のETF評価でした。
自分でいうのもなんですが、なかなかいい企画だと思います。
投資初心者の方の参考になれば嬉しい限りです。
また、過去に紹介したETFについてはまとめたページありますので、興味有る方は是非御覧ください。
番号 | 銘柄 | 信託報酬 | 総資額(兆) | 配当リターン | 上位10銘柄% | PER | PBR | 10年後リターン | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | MGK | 0.07% | 1.10 | 0.50% | 55.2% | 42.0 | 10.2 | 17.39% | AA |
2 | VONG | 0.08% | 0.97 | 0.62% | 45.6% | 38.2 | 11.5 | 16.49% | AA |
3 | VUG | 0.04% | 16.06 | 0.57% | 45.7% | 42.0 | 9.4 | 16.28% | AA |
4 | VOOG | 0.1% | 0.57 | 0.55% | 49.7% | 37.2 | 9.7 | 16.00% | A |
5 | MGC | 0.07% | 0.41 | 1.17% | 32.0% | 30.1 | 4.6 | 14.29 | AA |
6 | VV | 0.04% | 3.76 | 1.24% | 25.9% | 29.9 | 4.3 | 13.97% | AAA |
7 | VOO | 0.03% | 22.53 | 1.31% | 27.3% | 29.5 | 4.2 | 13.97% | AAA |
8 | VONE | 0.08% | 0.24 | 1.10% | 24.7% | 29.5 | 4.1 | 13.84% | AA |
9 | VTI | 0.03% | 26.16 | 1.24% | 22.9% | 27.3 | 4.1 | 13.79% | S |
10 | VTHR | 0.1% | 0.10 | 1.16% | 23.4% | 27.2 | 4.1 | 13.64% | AA |
11 | VIG | 0.06% | 7.70 | 1.32% | 31.2% | 26.0 | 5.2 | 12.54% | AA |
12 | VYM | 0.06% | 3.90 | 2.44% | 23.6% | 20.0 | 2.7 | 12.04% | AAA |
13 | MGV | 0.07% | 0.47 | 1.97% | 25.9% | 20.2 | 2.8 | 11.66% | AA |
14 | VTV | 0.04% | 8.46 | 2.05% | 20.7% | 20.0 | 2.7 | 11.63% | S |
15 | VOOV | 0.1% | 0.25 | 1.54% | 18.0% | 21.6 | 2.7 | 11.00% | AA |
16 | VONV | 0.08% | 0.50 | 1.46% | 16.7% | 21.5 | 2.6 | 10.85% | AA |
17 | IVV | 0.03% | 30.3 | 1.25% | 26.6% | 32.3 | 4.5 | 13.86% | AAA |
18 | HDV | 0.08% | 0.76 | 3.6% | 55.0% | 23.7 | 3.3 | 10.26% | AA |
19 | SPLG | 0.03% | 1.10 | 1.46% | 26.4% | 22.0 | 4.4 | 14.01% | AAA |
20 | SPTM | 0.03% | 0.55 | 1.22% | 24.1% | 21.6 | 4.1 | 13.81% | AAA |
21 | SPYV | 0.04% | 1.40 | 2.09% | 18.0% | 17.8 | 2.7 | 11.12% | S |
22 | SPYG | 0.04% | 1.16 | 0.80% | 48.7% | 28.4 | 9.9 | 16.37% | AA |
23 | SPY | 0.095% | 39.40 | 1.33% | 26.4% | 22.0 | 4.3 | 14.03% | AA |
24 | SPYD | 0.07% | 0.50 | 4.50% | 15.0% | 15.2 | 1.9 | 7.64% | A |
25 | VT | 0.08% | 2.69 | 1.89% | 14.1% | 16.0 | 2.6 | 10.13% | S |
今回も最後まで御覧くださりありがとうこざいました。
株式投資では、様々な判断をするために情報を収集することは重要です。
みなさまの参考になれば幸いです。
次回もお楽しみに。それではまた(^_^)/~
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