外国人投資家が好む日本企業は買いなのか?投資初心者もマネしたい投資先(海運業)③・・・川崎汽船(9107)

　みなさん、こんにちは😊

　本題に入る前に少し話をさせてください。

　先日、民放テレビで放送された鬼滅の刃無限列車編、ご覧なりましたでしょうか？

　わたしは映画で二回ほど見たのですが、見終わった感想は、CMの多さにびっくりで、CMが無限列車といった印象でした。

　映画は、二度見て二度とも涙しましたが、テレビではCMが15回以上流れたせいもあり、冷めて感動はありませんでした。

　ユーチューブやAmazonプライムで、CMを飛ばして見ることに慣れているせいで、民放の垂れ流しCMは、無理やり自分の大切な時間を奪われているようで、なんとも言えない喪失感がありました。

　子供の頃は何も感じませんでしたが、テレビを3年ほど見ないうちに、このような違和感を感じるようになってしまいました。

　無論、テレビ局は企業の広告収入が事業目的なので、否定するつもりはありませんが、人気アニメや人気映画は、視聴者を集めるエサのようなものだなと改めて感じました。

　人気映画をテレビ放送するということは、見る人にとってはCMを我慢すればタダで見ることができ、テレビ局は人気映画で視聴率が取れれば、広告を出した会社への成果で、さらなる広告収入が期待ができるというこで、互恵関係がある訳です。

　ですが、この和に入るか入らないかで、大切な時間が奪われるかどうかが決まると思うのです。

　自分が50代となり、時間の重さが若い時と違うのを強く感じるようになったから、このように思うのかもしれませんが。。。

　ネット社会となり、視聴者が選択して見るという権利を得たことは大きいと思います。

　選択できる自由が、本当の自由なのでは・・・と思います。

　垂れ流しCMをただ見るだけの人生。

　そのような人生を送らないために、良い人生を送るために選択して学んでいきましょう。

　ということで、多少強引な展開ではありますが、今回も投資に関する学びを始めていきましょう。

　外国人が好む日本企業シリーズの3回目、今回は海運業界第三位の川崎汽船について、ご紹介したいと思います。

外国人株主割合は驚異の53.5%

　川崎汽船の外国人株主割合は過半数超えの53.5%。

　外国人投資家の海運業投資割合の32.6%を大きく上回っています。

　ちなみに、外国人投資家の海運業投資割合は、以下の「2020年度株式分布状況調査の調査結果について」という資料を元にしています。

　発行株式の半分以上が外国人投資家って凄くないですか。

　企業の業績評価に厳しい外国人投資家から見て、川崎汽船とはどのような魅力があるのでしょうか？

　以下は、川崎汽船のホームペーシにあった株式所有社の割合です。

　これだけだと多い少ないしか分からないので、指標分析してみましょう。

　日本郵船、商船三井同様、コロナ禍による世界的なコンテナ不足からコンテナ船の運賃が急上昇し、経常利益の黒字は急拡大、予想PER、PBRは分母が大きくなるため、低い倍率となっています。

　ちなみに、配当は未定のため、0としています。

1.PER・・・2.8倍(当期末予想)

・一株あたりの当期純利益で株価を割ったPERは、2.8倍です。これは、業界1位の日本郵船3.4倍、商船三井の3.3倍より低い値で、日経平均の数値よりも低く、割安株と言えます。ただし、他の海運業者同様、一株あたりの価格が直近で7,820円と高いため、100株の通常取引単位ではなく、一株から投資可能な証券会社を選択する必要があると思います。

2.PBR・・・2.27倍

・直近の日経平均数値と比較すると高めで、株価は若干割高といったところです。

3.ROE・・・81.1%

・外国人投資家が最も気にする値がROEと言われています。

・そうした意味からすると、日経平均が10%そこそこなのに、81%は相当高い値となります。資本から利益を効率よく稼いでいるということで、外国人投資家の株式保有割合が高いのも納得できます。

4.売上は微増も、営業利益、計上利益、当期利益は増益の見込み

　売上が予想が低い割に、利益が多いことは、営業面で見ると、本業以外で利益を得ること、つまり、本業が調子悪いけど、違うもので穴埋めしたような感じなので、あまり良いことではありません。

　利益は売上に比例して増加するのが理想です。

　海運業界トップ3の業績予想が良い理由は、コロナ禍によるコンテナ不足という外部要因であり、世界的なコンテナ需要増加の収まりが付けば利益予想も変わるので、海運業界のニュースには、注意を払う必要があります。

川崎汽船とはどのような企業か？

　ホームページの沿革を眺めて感じたのは、海運業界のホンダ、ソニーと言った印象です。

　どういうことか？というと、ホンダやソニーと言えば、我々世代では、世界初、業界初など、他の企業に先駆け、斬新な新商品を開発する会社というイメージがありました。

　現在は、昔のイメージは鳴りを潜めてしまい、アメリカや中国企業にお株を奪われているような印象で寂しい限りです。

　技術大国復活、頑張れ日本企業。

　と、心の声が聞こえたところで、川崎汽船の業界初をホームページから拾ってみました。

　ちなみに、川崎汽船は、略称でKラインと呼ばれています。

　kラインのエピソードはホームページより抜粋しました。

　また、部門別の業績は以下の通りです。

　売上別では、製品物流が全体の54%以上と半分を占めています。

1.製品物流事業・・・コンテナ船、自動車専用船、物流事業　3,397億円

・川崎汽船の柱となる製品物流事業については、2018年4月以降、商船三井、日本郵船との3社で設立したオーシャンネットワークエクスプレス（Ocean Network Express、通称“ONE”）へ統合され、世界の海運業と差別化されたサービスを提供し、競争力を高めています。

・こうしたオールジャパン戦略は、世界と戦う上で必要な差別化戦略だと思います。

　※この写真を見て感じたこと。コンテナ積みすぎじゃ・・・。荒波来たらコンテナ落ちる？

　この形の自動車専用船は、商船三井でもありました。

　自動車を7,000台以上積めるようです。

　また、LNG(液化天然ガス)を使用し、温室効果ガスの排出を削減した最新自動車専用船CENTURY HIGHWAY GREENが動画紹介さてれいましたので、参考まで載せておきます(迫力あります)

　→CENTURY HIGHWAY GREEN紹介動画

2.ドライバルク事業・・・1,820億円

・ばら積み船による石炭、鉄鉱石、穀物(小麦、大豆、トウモロコシほか)、製紙原料などの原材料を輸送事業です。日本向けの輸送に加え、中国・インドなどの新興国のほか、大西洋水域での三国間輸送も積極的に展開しているようです。

3.エネルギー資源事業・・・776億円

　・原油やLPG（プロパン・ブタン）等、石油関連の海上輸送のほか、発電燃料や都市ガスに利用され、クリーンエネルギーとしても注目されているLNG(液化天然ガス)の輸送サービスを提供しています。

　あらためて、島国日本はこうした海運業界に支えられていると感じます。

　海運業の船、かっこいいですね。

まとめ

●川崎汽船は、外国人投資家比率が54.5%と高く、世界的なコンテナ輸送需要効果で、運賃が値上がりし、売上は横ばいであるものの・営業利益・計上利益・当期利益などの予想は、当面増加が見込める→◎

●外国人投資比率も株価は高めであるが、外国人投資家に習い、投資先としては◎

●株価は高めであるが、外国人投資家に習い、投資先としては◎

　SBI証券の過去6ヶ月の日経平均との比較は以下の通りで、既に紹介した日本郵船、商船三井と同様、業績予想を反映した期待高になっています。

　川崎汽船で少しきになるのが、今年度末の売上予想が＋0.7%ということで、売上が伸びていない割に、経常利益が出でいる点です。

　自社サービスというより、外的要因で利益が出る予想のため、世界的なコンテナ需要の動向を見ながら投資していくというスタイルがいいのではと感じました。

　いずれにしても、海運御三家の株価は、今の所絶好調といったところですね。

この記事が、みなさんの参考になったら嬉しいです。

また、このブログが少しでもお役に立てたらＴｗｉｔｔｅｒ、フォローいただけると嬉しいです。

次回もお楽しみに。それではまた(^_^)/~

Follow @animo71