エーザイとバイオジェンによるアルツハイマー新薬承認と株価の高騰、久々の明るい話題に思うこと。

情報いろいろ

 みなさん、こんにちは😊

 6月8日、日本のエーザイとアメリカのバイオジェンという会社が共同開発したアルツハイマー治療薬が、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)で迅速承認され、世界初のアルツハイマー新薬が誕生したというニュースが話題になりました。

 世界初、日本企業、という代名詞が並び、久々に明るい話題だなあとニュースを眺めていました。

 みなさんも同じかと思いますが、こうした明るい話題をただ聞き流すやことができないのが、投資家の性というもの。

 エーザイやバイオジェンの株価は急騰し、特にエーザイは2日連続のストップ高となり、取引が成立しない状態となっています。

 コロナによる非常事態、次々と現れる新種のコロナ株、株価対比のように、連日マスコミから流れる感染者の数や死者数など、ここ数か月は暗いニュースのオンパレードだったので、このニュースは気持ちを明るくしてくれました😊

 今回はこのニュースから、株に関連する話題について勉強してきたいと思います。

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この薬の何が凄いのか?

 

 この、舌をかみそうな名前の、アデュカヌマブ(米国製品名:Aduhelm)の何が凄いのかですが現在の治療薬は症状を改善するものしかないなかで、有害タンパク物質である脳内のアミロイドβプラークを減少させ、早期アルツハイマー病の認知機能低下を長期的に抑制する可能性のあるとのことです。

 サンドイッチマンのちょっと何言っているかわからない状態に陥りましたが、わたしなりに解釈させてもらうと、このアデュカヌマブは、アルツハイマー病の元になる原因物質を攻撃し、認知機能低下を長期的に抑えてくれるということと思われます。

 よって、飲んでいる限りは、進行を遅らせるということでしょうか。

 また、治療費は、4週間に1回の点滴投与で、価格の目安は患者当たり日本円で年約610万円とのことです。

 命はお金に変えられないものなので、この価格をもってしても臨床試験を望む患者は多いものと思われます。

 ちなみに、日本の認知症患者約600万人のうち、約70%がアルツハイマー型の認知症とのことです。 

 FDAはこの薬を承認はしたものの、効果を実証するための臨床試験の実施を条件にした、迅速承認としているところがポイントとなっています。

 つまり、臨床試験の結果で思うような効果が証明されなければ、承認を取り下げることができる条件付きの承認ということになります。

 この病気で苦しむ患者を臨床試験の形でもいいから、救いたいという製薬会社の申請をFDAは受け止めて承認したとされています。

 是非とも、良い臨床結果を期待したいところです(効果検証には数年かかるようです)

エーザイについて

Bloombergニュースより抜粋

 株価は以下のように急騰しております(今現在、一株10,755円の情勢)

 エーザイ株式会社は、1941年に埼玉県本庄市に日本衛材株式会社として設立され、1955年にエーザイ株式会社に社名変更、現在に至っています。

 神経系、消化器系に強く、認知症薬は米バイオジェンと、抗がん薬では米メルクと国際協業推進しているとのこと。

 2021年3月の売上は、前年から▲7.1%減少して約6,500億円でしたが、2021年6月9日現在、本年度〜次年度予想は+300億円〜+1,200億円の増収を見込んでいるようです。

 また、利益も大幅増収見込みとしており、アルツハイマー新薬発表のインパクトは会社の業績に相影響を与えそうです。

 ただし、前述のとおり、FDAに臨床結果次第では、承認取り消しの可能性もゼロではないので、エーザイ株に興味のある方は注意が必要と思います。

 わたしは、ETFの長期投資をメインとしているので、株は購入せず応援のみしていきたい感じです😆

 頑張れエーザイ。

バイオジェンについて

 

 株価の推移は、エーザイ同様急騰中です(今現在$405.72・・・日本円で一株約44,233円)

Bloombergより抜粋

 バイオジェン(英: Biogen Inc.)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置く医薬品メーカーで、1978年に設立されました。

  バイオテクノロジー分野では最古参の一社とされ、新たな治療方法の探究から医薬品の製造、販売まで行っており、神経疾患、自己免疫疾患、希少疾患を主な対象としているようです。

 楽天証券で見ることができる企業スコア表では、同業種でぱっとしない順位です。

 また、業績予想は、今回のニュースを反映しないので、前年比より落ちる予測となっていますが、売上などは参考としていただければと思います。

 (2021年12月決算予想、売上1兆1,500億円、税前利益約2,300億円予想→株価が2月時点から150%🆙しているので、売上予測は間違いなく予測よりプラスになるものと考えられます)

まとめ

 明るいニュースの裏で繰り広げられる株の買い注文。

 世界中、コロナによる自粛で個人消費は減っている分、株投資が賑やかになっていますが、エーザイとバイオジェンの株価高騰を見て、改めて株価は業績ではなく予測によって作られると実感しているところです💦

 単株で短期売買する方達は、日々のこうした情報に聞き見を立て、少しでも利ざやを稼ごうとしていることと思います。

 このブログをご覧頂いている皆様や、わたしのような長期のインデックス投資家からすると、こうした情報に右往左往はしませんが、無関心過ぎてもいけないので、情報の中身だけは理解していきたいと思っいます😊

 今回は、いかがでしたでしょうか。

 製薬会社は研究開発に莫大な費用をかけ、素晴らしい新薬ができることを夢見て、弛まぬ努力を続けているものと思います。

 コロナの治療薬についても、こうして画期的な新薬ができることが望まれます。

 ワクチンもその一種とは思いますが、いつか元の日常が戻る日がきますように。

 本日も最後までお読み頂きありがとうこざいました😊

 次回もお楽しみに😊それではまた(^_^)/~

 

 

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