みなさんこんにちは😊
日本株の好調続いていますね。
日経平均株価が3万円を超え、安定感が増しています。
逆にアメリカ株はテーパリングの実施が近づき停滞から下落に転じています。
以下のグラフは、ここ一ヶ月の日経平均株価とS&P500の暴落率の比較です。
日経平均株価が10.86%のプラスに対し、S&P500は0.82%のマイナスです。
8月30日から、わずか2週間で、これほどまで株価に差が付くとは・・・あらためて株投資の恐ろしさ、気まぐれさが分かりました。
ただし、これは一ヶ月期間での比較なので、5年間で比較すると、以下のようにS&P500が上回っている状況です。
一ヶ月の短期では日本株が強くても、5年という長期で比較すれば、アメリカが強い。
株をマクロでみるか、ミクロでみるか。
言い換えるなら、株の短期投資か長期投資かによって、結果は大きく違ってきます。
それでは、早速本題に入りたいと思います。
今回は、日本株上昇の裏には必ず外国人投資家がいること、また、彼らの投資目線、ポイントを考えてみたいと思います。
外国人投資家の日本株購入の理由とは?
何故、外国人投資家は日本株を買い始めたのか?
結論は、総裁選で新しい指導者が生まれれば、新たなコロナ政策で日本経済が復活するのではないか、という期待感が強くなったためです。
このことは、様々な株メディアで伝えられていることなので、詳しい説明は省略します。
それでは、日本株は本当に外国人投資家に買われているのか?
以下の表を御覧ください。
日本取引所グループ(Japan Exchange Group, Inc.、略称: JPX)とは、東証、大証、東京商品取引所を傘下に収める持ち株会社で、言ってみれば、東証や大証などの親会社です。
ここから毎週出されている投資部門別株式売買状況の直近データをみると、赤枠(字が小さいので、拡大して見てください)の海外投資家の売買状況が掲載されています。
右側の8月30日〜9月3日の売買状況を見ると、売り買いの合計データが82億株、全体比率で約60%となっています。
つまり、この一週間の株取引の半分以上が、海外投資家によって行われている、ということです。
8月30日というと、冒頭で見ていただいた日経平均株価とS&P500の株価資料をもう一度見てみましょう。
8月30日から上昇してますね。
この上昇の過半数以上が外国人投資家の投資マネーです。
ちなみに、2021年1月からの両者の比較は以下の図の通りです。
S&P500がまだ20%と伸び率を維持しているため、日経平均株価より上位ですが、日経の伸び率が激しいので、年内残る3ヶ月間、逆転するかもしれません(多分、S&P500はテーパリングショックで逆転されると思います)
また、外国人投資家の買いと売りの状況推移を表したものが以下の図です。
投資の森さんのネットページに記載されておりましたが、JPXの週別の売買状況をグラフにしたもので、大変見やすいため、参考にさせていただきました。
⭕で囲った部分が売りポジションで、4月以降ずっと売りだったことが分かります。
この期間、日経平均株価は低迷し、一時26,000円台の価格になりました。
日本株上昇の立役者である海外の投資の売買状況ですが、4月23日の緊急事態から現在まで、オリンピックも挟み、自粛が5ヶ月も続いている異常事態にも関わらず、9月1週が買いポジションで、留まっています。
つまり、コロナの自粛情勢は全く変わらず、日本経済は何一つ復活していないのに、外国人投資家の買いが集中したため、日本株がバブル後、最高値という状態になっているんです。
このことから、日本株上昇の裏には外国人投資がいるということがお分かりいただけたと思います。
ただし、次の総裁選で、外国人投資家の期待はずれな人が自民党総裁になった場合、株価が暴落するということも、十分に有り得るということです。
それでは次に、外国人投資家は、どんな分野、どんな投資先に投資しているのか?、彼らの投資目線、ポイントについて見ていきたいと思います。
保有比率増加1位は海運業
2021年7月7日付けで、株式会社 東京証券取引所、株式会社 名古屋証券取引所、証券会員制法人 福岡証券取引所、証券会員制法人 札幌証券取引所の連名で公表された2020年度株式分布状況調査の調査結果をみると、2020年で外国人による株式保有比率が増えている業種が掲載されていました。
各業種別保有比率の伸び率で並べかえた表であり、1位は海運業となっています。
海運業と言えば、6月〜7月、ネットで情報発信している個人投資家界隈で、話題になっていた業種です。
海運業が伸びている理由は、原発代替えエネルギー輸送需要高に加え、コロナによるハイテク機器需要増加から生まれる半導体不足や、アメリカ住宅需要増加による木材需要増加など、大量輸送を得意とする海運業が、各製造メーカーから引っ張りだこ状態で、何年も先まで輸送予約さるなど、絶好調であるため業績も良く、大幅に買われています。
また、海運業の株価暴落率も148%と、凄い伸びを見せています。
ちなみに、SBI証券のテーマ別投資というのがあります。
これは各テーマに投資銘柄を分類し、一定額で投資していくというものです。
ここに、海運というテーマがあり、覗いてみると、株価が暴騰していましたので、参考まで載せておきます。
保有比率伸び率2位の金属製品は、金型やプレス製品、ネジやのほか、銅粉や貴金属粉の製造で、これらはスマホやPC、タブレットなど、コロナ対策で需要が急拡大した製造業者の株が買われ、保比率は4.7ポイントの伸び率となっています。
伸び率が高くないものの、外国人投資家の保有比率が高い業種は以下の通りです。
①精密機器 42.6%、②電気機器 40.8%、③医薬品 39.7%、④39.3%、⑤機械 34.8%
テーパリングで行き場を失った投資家資金のターゲットは日本株
アメリカのインフレ率上昇は2020年以降上昇を続けてきたため、FRBが年内にテーパリング(量的緩和の縮小)が実施されることが発表されました。
テーパリングが実施された場合、安定的な利益を求める投資貸金は、株式以外に流れるのが基本です。
ですが、FRBは市場の混乱を避けるため、金利の上昇政策はすぐにやらないと発言したため、しばらくアメリカの株価は安定していました。
ですが、ここに来てテーパリングの具体的な政策が見えだしたため、株価は停滞。
そこに飛び込んできたのが、日本の総裁選という訳です。
また、過去の衆院選では、株価は例外なく上がる。
確かに、ネットのデータをみると16回で連続上昇しています。
外国人投資家はこのようなデータのほかに、強い業態を分析しながら、手堅い投資を行っています。
言ってみれば、外国人投資家と同じ投資先に投資をすれば、銘柄選びに苦労すること無く、一定度の結果をだせるのではないか?
外国人投資家の日本株の購入状況みていると、そのような考えが浮かんできました。
まとめ
今回の記事をまとめると
●外国人投資家の日本株購入の理由は? ・総裁選で新しい指導者が生まれれば、新たなコロナ政策で日本経済が復活するのではないか、という期待感が強くなったため ・ただし、次の総裁選で、期待はずれな人が自民党総裁になった場合、株価が暴落ということは十分に有り得る。 ●保有比率増加1位は海運業 ・海運業が伸びている理由は、原発代替えエネルギー輸送需要高に加え、コロナによるハイテク機器需要増加から生まれる半導体不足や、アメリカ住宅需要増加による木材需要増加など、大量輸送を得意とする海運業が、各製造メーカーから引っ張りだこ状態で、何年も先まで輸送予約さるなど、絶好調であるため業績も良く、大幅に買われている。 ●外国人投資家と同じ投資先に投資をすれば、銘柄選びに苦労すること無く、一定度の結果をだせるかもしれない。
その国の株価を簡単に上げたり下げたりできる外国人投資家の投資力を考えたとき、改めてその強さを思い知らされます。
彼らの目的は、単純明快で、上昇する株に投資したいだけです。
よって、様々な情報から投資するかしないか素早く判断しています。
彼らと同じ判断力を身につけるには、彼らの環境に身を置いて鍛えるしかないのでしょうか?
現実的には、彼らが投資先を勉強し、どのような判断で投資をしているか考える。
この二つを繰り返すうちに、彼らのような投資判断が可能になるのではないか?と考えます。
この考えを検証するため、次回のブログより、外国人投資家は何を見て投資するのか(仮称)というシリーズ企画で、日本株の業種別の投資先を調べていきたいと思います。
今回も最後まで御覧くださりありがとうこざいました。
この記事が、みなさんの参考になったら嬉しいです。
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次回もお楽しみに。それではまた(^_^)/~
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