みなさん、こんにちは😊
新総裁決定後の日本株の下落が止まりませんね。
10月5日現在の日経平均株価の終値は、27,822.12円で、前日から▲622.77円値下がりました。
9月14日の日経平均株価は、バブル期以降の最高値でした。
日経新聞では、以下のように伝えていました。
日経平均株価は続伸し、前日比222円73銭高の3万0670円10銭で取引を終えた。2月16日に付けたバブル経済崩壊後の終値最高値を更新し、1990年8月1日以来約31年ぶりの高値水準になった。
日本経済新聞記事より
半月前から10%、株価は下がりしました。
黒幕は、外国人投資家達です。
彼らの思惑と違う政権になり、この有様です。
ただし、資産を持っている外個人投資の動きには要注意である反面、彼らが腰を据えて投資する業界は、投資素人から見れば、手本となる面もたくさんあります。
無理な展開で本題に入ろうとしていますが、ご容赦ください。
さて、投資初心者が外国人投資家の投資先をマネてみよう企画の6回目は、リンナイです。
みなさん、リンナイと言って思い浮かぶのは、何でしょうか?
もちろん給湯器ですよね。
これがないと、これから迎える冬は、とても生活できません。
温かいお湯は、疲れた体をほぐしてくれます。いーい湯だな・・・。
リンナイという名前は、ガス給湯器で有名ですが、外国人投資家の投資割合が高い企業でもあります。
リンナイの何が彼ら外国人投資家にとって魅力的なのか、早速見ていくことにしましょう。
外国人株式保有割合が33.5%
リンナイの外個人による株式保有割合は33.5%となっています。
日本証券所グループが2021年7月に発表した、2020年度株式分布状況調査の、外国人法人等の業種別保有比率等を見ると、リンナイが入る金属製品業界の外国人保有割合平均が29.9%なので、リンナイの33.5%は、平均以上となっています。
具体的にリンナイの企業内容を見ていくことにしましょう。
名前の由来は、創業者の名字だった
リンナイと聞くと、ガス給湯器というくらい、国内では有名な企業ですが、これが創業者二人の名字に由来しているとは知りませんでした。
リンナイの創業は、1920年(大正9年)、内藤秀次郎と林兼吉により創設された「林内商会」が始まりです。
内藤さんの内(ない)と、林さんの名字から付けれられた企業名とは、この歳になって初めて知りました。
ガステーブルコンロ、ガスレンジ、ガスオーブン、ガス湯沸器などを全国のガス会社へ納入及び輸出開始したのが事業の始まりのようです。
そして、1938年(昭和13年)〜1940年(昭和15年)、国内で軍の監督工場となり、航空部品を制作することとなります。
そして、会社名も林内航空機製作所と改称し、国有企業として軍需産業を支えます。
戦後、社名を林内製作所として株式会社化します。
1971年(昭和46年)、社名をリンナイ株式会社に変更します。
2019年(令和元年)、リンナイのロゴをRinnaiに一新し、現在に至ります。
この間、様々なガス給湯器を世に送り出し、2021年3月末現在、本社と子会社45社(国内14社、海外31社)、関連会社3社(海外3社)の計49社と駐在所一箇所にて、世界中に便利なガス関連製品を提供しています。
そして、2020年に創業100周年を迎え、次の100年に向けて、2021年度から2025年度までの5年を対象とする新たな中期経営計画を策定しています。
中期計画は結構ハードル高め
5カ年計画の中身を見た感想は、結構ハードル高いなという印象です。
ガス給湯器メーカーでありながら、CO2削減を目指し、代替燃料を使った製品戦略を作成し、2025年の連結売上目標を4,500億円としています。
2022年3月の2021年度末の売上予想が3,650億円なので、後数年で23%アップの売上を目指そうというものです。
中期計画の概要については、ホームページより抜粋します。
指標分析について
それでは、いつもの独自の指標表に基づき説明します。
1.PER・・・22.8倍
・PERは日経平均より高い22.8倍です。
・2020年4月の株価終値の8,170円から、現在株価の11,520円まで、この一年間で約40%も値上がりしています。
・コロナで室内で過ごす時間が増え、給湯器ニーズの高まりとともに株価は上昇し、PERは高くなり、株価は割高となっています。
2.PBR・・・1.7倍
・PER同様、日経平均株価より割高な値となっています。外出自粛からガス給湯器ニーズが高まり、株価が上昇したことが主な要因です。
3.ROE・・・7.5%
・純資産に対して、当期純利益が増収見込みのため、日経平均より低い値となっています。
・PER、PBRが割高で、ROEが低いので、株価が割高と見ることができます。
・コロナが収束後するまで、様子見といったとろでしょうか。
4.売上、営業利益、経常利益、当期利益はいずれもプラス予想
・ネット証券会社の増収増益予想の理由をみると、国内は主力の給湯器やビルトインコンロが堅調で、ガス衣類乾燥機やレンジフードも伸びるとありました。また、海外では、中国の給湯器売上が拡大し、韓国ではリストラで増収見込みとあります。
・リンナイのホームペーシの機器別売上では、1位が給湯機器で55%、二位が厨房機器で23%でした。
・この二つで約8割を売上げていますが、地域別で見ると日本が52%と圧倒していますので、国内の景気に左右されやすい売上環境です。
・上述のアメリカと中国の工場建設で、海外売上比率を上げて、新たな売上の柱にする戦略はいいと思いますが、CO2排出規制の厳しい海外展開は、ガスを使わない戦略が試されそうです。
まとめ
●外国人投資家の投資割合が33.5%と、業界平均より多い理由については、コロナ禍で室内活動が増えて給湯器需要が伸びると考えたこと。
●ワクチン接種でコロナ発生が抑えられ、外出機会が増えてくれば、株価は落ち着くものと考えられるので、しばらくは様子を見たい。
●外国人投資家の株式保有割合の変化を見ていくのも重要。
ここに年間のリンナイの株価について、日経平均(赤)と比較してみました。
コロナで外出自粛が始まった2020年4月以降の上昇が確認できます。
ワクチン接種で外出の機会が増え、患者が増えてこなければ、株価は落ち着いてくるものと考えられるので、購入したい方は、しばらく様子見といったとろでしょうか。
今回は、金属機器業界で時価総額国内3位のリンナイを、ご紹介しましたがいかかでしょうか。
コロナで業績が悪化する企業もあれば、リンナイのように業績が上向く企業もあるので、コロナが全ての企業に悪影響があるかといえば、そうではないとうのが分かりました。
コロナ一つとってみても、業界によっては事情が様々であるということですね。
この記事が、みなさんの投資の参考になったら嬉しいです。
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次回もお楽しみに。それではまた(^_^)/~
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