みなさんこんにちは😊
今回はビットコインを法定通貨として導入した世界初の国、エルサルバドルについて、その裏事情を考えてみたいと思います。
エルサルバドルとはどういう国なのか?
正確な国の名前は、エルサルバドル共和国といいます。
地図で調べると、北米と南米の中間に位置、中米にありました。
また、日本から飛行機でどのくらい移動に時間がかかるかGoogle Mapsで検索してみると16時間以上もかかる国でした(飛行機片道約23万円)
とても遠い国です。
また、外務省のホームページに基礎データがありましたので、一部掲載いたします。
ざっと調べてみましたが、相当小さい国で、生産高も少ないので、裕福とは言い難い国です💦
一人あたりの国民総生産高(GDP)は3,794ドルですので、一人あたりの平均年収は約417,000円です。
日本は、40,146ドル約4,400,000円で、エルサルバドルの約10倍、世界では23位です。
ちなみに、1位はルクセンブルクで、116,921ドル、約12,000,000円です。
日本も決して、裕福な国ではない気がしますね😓
エルサルバドルの主要輸出品目は衣類、砂糖、紙類、コーヒー豆で、主要取引国はアメリカです。
言葉は、スペイン語。
また、今は終了していますが、今から40〜30年以上前に約7万5千人の戦死者を出す政府軍とゲリラ勢力による内戦がありました。
国内産業が乏しいため、アメリカへの出稼ぎによる国内への送金が、国のGDPの1/5を占めるそう。
そして、エルサルバドルといえば、高い殺人発生率で、人口10万人ありたの殺人発生件数は100件と、世界で最も治安の悪い国となっています。平和度2.1はそのせいかもしれません。
なお、日本は10万人あたりの殺人発生件数は、0.2件となっています・・・なんて安全。
ビットコインのメリットとデメリットとは
このようなエルサルバドルが、ビットコインを通過として採用した理由とはなんでしょうか。
ビットコインのメリットとデメリットを整理してみました。
メリット
①資産運用の手段となる・・・価値は市場相場によって変動。
②モノのサービスの支払いに使える・・・支払い可能な店での利用が可能。
③海外からの送金が銀行より早く、手数料が安い・・・送金は即日完了し手数料は無料か格安。
④発行枚数が決まっている・・・2,100万BTCという発行数の上限が設定されており、法定通貨のようにインフレになるリスクが低い。
デメリット
①大きな価格変動・・・投資対象となっており、価値の変動が激しい。
②国による価値の担保がない・・・国の銀行の管理下になく、ネット上に存在する貨幣のため、トラブルに巻き込まれた時の担保が何もない。
③ハッキングで通過が盗まれる危険性がある・・・使いやすい反面、保証する機能がない。
④誤って送金しても訂正できない・・・管理機能がない分、相手とのやり取りで間違っても修正できない。
ビットコインを通貨にした理由
それは、不安定で脆弱な国内通貨事情と、海外から送金される外貨に掛かる手数料負担が大きいことなどが上げられます。
コーヒー豆や砂糖など外貨獲得に期待できる産業に乏しいため、海外で働く人からの送金による外貨が、貴重な国の収入源となっています(エルサルバドル国内で外貨が流通)
そうした意味から、海外で働く人の負担を少なくしたいという国の考えがあるようです。
また、2019年に大統領となったナジブ・ブケレ氏は、警察強化で殺人発生件数を前年比で半分に減らし、受刑者の待遇改善、ギャングとの対抗力強化のための警察や軍の体制強化などて、治安を大きく安定させています。
ネットの普及が半分以下というのが、ビットコイン普及の課題のようですが、ビットコインを通過にした決断も、不安定な国の事情による経済立て直しの一環と見られています。
ビットコインを国民に配布
エルサルバドルでは、ビットコインを9月から法定通貨の一つにするため、準備を始めたようです。
特に、電子財布(ウォレット)を設けて、登録者には 30ドル(約3300円)相当のビットコインを配布する決定をしたとのことです😊
そして、ビットコインをドルに交換できる環境を整えるため、国内に1500台のATMを設置する予定とのこと🧐
大統領の行動力は素晴らしいと思う反面、ATMが壊されるのでは?と少し心配です💦
いずれにしても、ビットコインについては、導入したくてするのではなくて、様々な事情から、やむを得ず導入するしかない、というのが本音のように感じました。
まとめ
今回は、中米のエルサルバドルがビットコインを通過で採用するという取り組みについて考えてみました😊
日本におけるビットコインの話題と言えば、投資対象として、いくら儲かったとか、お金をいくら失ったとか、ハイリスクな通貨というイメージが定着しています💦
そうした意味からいうと、通貨として採用するなど全くもって無謀と思ってしまいますが、先の説明の通り、治安が不安定で、産業に乏しい国からみれば、インフレ懸念が無くて、国の管理が不要なビットコインは、ありがたいと感じてるのかもしれません🤫
ちなみに、世界では、暗号資産を規制強化する動きが広まっているようです。
(イギリスでの仮想通貨交換大手の事業停止措置、アメリカでの市場取引規制、暗号資産のサービス停止を決めた中国などなど)
但し中国は、デジタル人民元をビットコインに替わり普及させたいので、規制とは違い、排除となります)
個人的には、ビットコインは、投資対象と考えておりませんので、動向を注視しているに留まっています。
時代おくれ、なのかもしれませんが😥
今回の話題は、いかがでしたでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうこざいました😊
次回もお楽しみに、それではまた(^_^)/~
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