みなさん、こんにちは😊
この企画も7回目となりました。
今回は、協和キリンです。
みなさん、協和キリンという会社、ご存知でしょうか?
調べるまで、よく分かっていませんでしたが、キリンビールで有名な、あのキリンホールディングスの子会社です。
キリンホールディングスは、何社も子会社を抱えている会社ですが、多種多様な業種があり、医療事業を行っているのが、協和キリンとなります。
それでは、早速協和キリンの中身を覗いてみましょう😊
協和キリンとはどんな会社?
独自の企業分析表をもとに協和キリンを調べてみましたので、ごらんください。
キリンビールの子会社で、医薬品メーカーのキリンファーマと、キリンホールディングスが買収した協和醗酵工業両社が、2008年に協和醱酵工業を存続会社として合併し協和発酵キリン株式会社となったとのことです。
キリンホールディングスのほかにもお酒を作っているメーカーはありますが、薬やサプリメントなどを作る事業は、多角化の一貫で多くの企業がやっているようです。
表の設立は1949年とありますが、これは存続会社の協和発酵工業がか会社の形になった年で、1937年に寳酒造・合同酒精・大日本酒類醸造の共同出資によって設立された「協和化学研究所」が成り立ちとのことです。
お酒のメーカーが製薬会社を作るというのは、なんとも感慨深い感じです。
お酒は適量を守れば、体に良いようですが、飲みすぎると精神や内蔵を壊してしまいます💦
お酒で体を壊す、薬で体を治す・・・これはこれ、それはそれと割り切りましょう。
現社長が、キリンビール出身というのも興味深いですね😊
会社の特徴について
1.売上高・収益・研究開発費・時価総額
・売上高は3,183億円、税前利益は522億円、研究開発費は523億円の規模で、先にご紹介した大手の製薬メーカーからみると、見落とりしますが、時価総額は2兆1,000億円と、国内の医薬品メーカーの中では7位と、大手並の規模となっています。
・どうして、こんなに時価総額が高いのか謎でしたので、直近のニュースを調べてみました。
すると、以下のような発表で、株価が高騰したことが分かりました❗
2021年6月2日のモーニングスター社記事より、 協和キリンが急騰し上場来高値、開発中のアトピー性皮膚炎治療薬でアムジェンとの共同開発・販売を材料視 ・協和キリン<4151.T>が急騰。一時325円高の3620円を付け5月7日の上場来高値3495円を更新した。同社は1日、米Amgen<AMGN>(アムジェン、カリフォルニア州)と、同社が開発中のアトピー性皮膚炎治療薬「KHK4083」に関し、共同開発・販売に関する契約を締結したと発表、材料視された。 「KHK4083」は協和キリンが保有している「完全ヒト抗体作製技術」と抗体依存性細胞傷害活性高める「POTELLIGENT技術」を利用したヒト型抗OX40モノクローナル抗体。今回の契約に基づき、アムジェンは同剤の開発や製造を主導し、協和キリンが単独で販売活動を担当する日本を除き、グローバルでの販売活動を主導する。また、両社は米国において同剤のコ・プロモーションを行い、協和キリンは米国以外(日本を除く欧州およびアジア)においてコ・プロモーションを行う権利を有する。アムジェンでは、協和キリンに4億ドル(約440億円)の契約一時金、今後最大8億5000万ドル(約935億円)のマイルストンと全世界での売上に対するロイヤルティーを支払うという。 午後2時27分時点の株価は、前日比260円高の3555円。
アメリカの製薬メーカーとの共同開発で、販路が広がる見込みであることと、契約金や、マイルストーンなどの目標中間達成金、と世界販売でのロイヤリティなどなど、好材料が目白押しです😆
今現在の株価は、3,890円と、4,000円近く高騰しているので、5月7日時点の3,500円ほどの株価から、11%以上上昇しています。
ここ一ヶ月の株価を調べてみましたが、急騰していました。
時価総額2兆円の11%となる約2,200億円がこの一ヶ月の話題で増加したということです。
何度も書いてしまうのですが、株価は実力ではなく期待値を表したものです。
2.PERとPBR
・2021年6月23日現在の日経平均PER 13.96倍、PBRが1.24倍です。
・協和キリンは時価総額が高いので、案の定でしたが、PERは44.43倍、PBRは2.99倍と投資家の期待値満載で平均を上回る倍率となっています。
3.技術
・独自に確立したポテリジェント技術やヒト抗体産生技術などの抗体技術をはじめとして、抗体医薬品を効率的に創製する高品質の基盤技術が整っている、とありました。
・ポテリジェント技術は協和キリンが、独自に確立した高ADCC活性抗体作製技術のことで、この技術を用いることで、抗体が保有する糖鎖の中のフコースを低下させた抗体を作製できるとのこと。また、本技術で作製した抗体は、従来の抗体に比べて、標的細胞を極めて効率的に殺傷し、高い抗腫瘍効果を示すことが動物試験で確認されているとのことです(サンドイッチマン状態ですが、独自解釈では、がん細胞を攻撃する抗体を助ける物質を作る技術のようです・・・💦)
・ヒト抗体医薬とは生体が持つ免疫システムの主役である抗体を主成分とした医薬品で、一つの抗体が一つの標的(抗原)だけを認識するという特異性を利用する技術のこと。
協和キリンはこうしたある特定物質を攻撃する抗体をつくる技術に優れているようです。
株価が高騰した理由の記事をみても、抗体とありましたので、世界的に協和キリンの抗体技術の評価が高いということです。
SBI証券で10年間の株価の推移をTOPIX(ピンク)と比較してみました。
まるで、S&P500とTOPIXの比較を見るような株価となっています😆
大手の製薬メーカーより小さい規模ながら、投資家からの期待が高い企業と言えます。
まとめ
今回の協和キリンについての勉強はいかがでしたでしょうか。
協和発酵もキリンも酒類メーカーから派生した企業なので、製薬メーカーとしては、正直、異質な感じを受けました。
ですが、調べてみると、世界的な抗体技術が評価された製薬メーカーでした😆
酒は百薬の長というのは、協和キリンのことを指しているのかもしれませんね😂
コロナで外での飲食が自粛されている中、お酒に関係のある製薬メーカーが元気なのは、嬉しい限りです。
いろいろ調べてみると興味深い歴史を知ることができて楽しいです。
嫌なことがあったらお酒を少し飲んで忘れる、体の調子が悪かったら薬を飲んで良くする。
精神を癒やすのがお酒なら、体を癒やすのが薬ということでしょうか。
今回も最後までお読みくださりありがとうこざいました😆
次回もお楽しみに、それではまた(^_^)/~
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