みなさん、こんにちは😊
今日から7月ですね。
2021年も半分が過ぎました。
コロナでどこにも出かけられないせいか、時間の経つのが早く感じます😥
梅雨明けはまだなので、猛暑はこれからといったところでしょうか☔️
さて、今回は、ロート製薬について勉強してみたいと思います😊
ロート製薬と言えば目薬の印象でしたが、調べてみると、様々な分野の商品をたくさん作っておりました。
今のロート製薬の売上の6割は、スキンケア商品だと分かり、正直驚きました😱
時代のニーズに合わせて、いろいろチャレンジしている会社なんですね。
それでは、早速、ロート製薬はどのような会社なのか見ていくことにいたしましょう。
創業120年の会社
ロート製薬は1899年(明治32年)に、奈良県出身で薬剤師の山田安民(やまだ やすたみ)によって創業され、2年前の2019年に創業120年になった歴史ある会社です。
創業当時は、健康の源は胃だから、胃活という粋な名前の胃腸薬を発売して成功を収めます。
そして、日露戦争後に流行したトラコーマ(クラミジア-トラコマティスという病原体による眼の結膜炎)の治療向けに、当時の眼科医界の権威、井上豊太郎博士が処方し、その恩師ロートムンド博士の名前を用いた「ロート目薬」を発売。
さらに、目薬を使い易くするため、現在の目薬の原型ともなる「滴下式両口点眼瓶」という新容器に目薬を入れて発売、目薬業界に大革命を起こしました。
1943年(昭和18年)に山田安民が他界し、長男の山田輝郎が二代目店主となり、1949年(昭和24年)、創業50周年の節目に、資本金1000万円の「ロート製薬株式会社」を設立します。
1962年(昭和37年)には、胃腸薬の「パンシロン」を発売。
1964年(昭和39年)に、V・ロート目薬、1973年にV・ロートクールを発売。
1975年には、アメリカのメンソレータム社の国内製造と販売権を持つ近江兄弟社が経営破たんしたことを受け、製造と販売権をメンソレータム社から取得し、外皮用薬「メンソレータム」、外用鎮痛消炎薬「メンソレータムのラブ」、薬用リップクリーム「メンソレータム薬用リップスティック」の3商品を発売します。
なお、メンソレータム社については、1988年にロート製薬が買収し、自社の海外拠点としています。
ここまでが、1975年(昭和50年)までの主な商品発売の流れですが(ウィキペディアを参考にしていますが)見てて思ったことが、一つの商品に頼ること無く、様々な商品を早いテンポで開発しているということでした☹️
現状に満足することなく、常に何かに挑戦しているという感じを受けました。
その後は1999年の創業100年まで、目薬、胃腸薬、メンソレータムの3つのカテゴリー商品の関連品を多く開発しています。
そして、2000年以降、「オバジ」、「肌研」などのスキンケアブランドが続々と発売され、ロート製薬はヘルス&ビューティーケアへと事業領域を拡大していくようになります。
これらの商品開発は、トップが一つの商品にこだわり続けること無く、時代のニーズに合わせて変化を進んで受け入れた結果だと思います。
このような業態への挑戦は、なかなかできることではないような気がします。
ホームページを見ると、現在は、アイケア・スキンケア・外皮薬・内服薬・検査薬・鼻、口腔ケア・食品、サプリメントなどの7つのカテゴリーで商品を開発しているようです。
まさに、変化するものが生き残るというダーウィンの名言そのものです😊
会社の概要について
それでは、独自の会社分析基準でロート製薬を見ていくことにいたしましょう😆
1.売上高・収益・研究開発費・時価総額
・売上高1,812億円、税前利益167億円、研究開発費79億円、時価総額約3,500億円です。
・売上は国内14位、時価総額は国内18位となっています。
・目薬以外の分野の売上が好調のようで、売上は右肩上がりです。
2.PER、PBR
・PERは20.21倍、PBRは2.17倍です。
・7月1日現在の日経平均PERが13.88倍、PBRが1.23倍なので、それぞれ二倍までになっておらず、今までご紹介の医療株に比べると、割安の部類ではないでしょうか。
3.技術
・一般用医薬品(OTC:語源は、カウンター越しという意味のover the counter)に力を入れているほか、新潟大学と提携して幹細胞による再生医療分野の開発を急いでいるようです。
・なお、一般用医薬品の目薬で売上は世界一で、スキンケア部門が売上の6割を占めるなど、急成長しており、アジア圏での販売強化を進めています。
株価
SBI証券で10年間の株価の推移をTOPIX(ピンク)と比較してみましたので、御覧ください😊
歴史ある企業であるものの、過去の成功にとらわれること無く、様々な分野で商品開発を進めている効果なのか、投資家の期待値は相応に大きい結果となっています。
最近の株価に関連するニュースがありましたので、以下に記載します。
ロート製薬は、6月25日、再生医療研究で注目される幹細胞エクソソームを介して、線維芽細胞老化を抑制する成分(グリコーゲン/テトラペプチド-5)を発見したと発表した。 今回、自社で独自に発見した、幹細胞から線維芽細胞へのエクソソーム伝達促進可能な組み合わせ成分(グリコーゲン/テトラペプチド-5)のエイジングケア作用を評価。当該組み合わせ成分に、幹細胞エクソソームを介した線維芽細胞の細胞老化抑制作用を発見した。さらに、線維芽細胞の老化に伴うコラーゲン・エラスチン合成低下を回復させる作用があることも明らかになったという。
この説明で、出てくるエクソソームについて調べると、以下の内容がネット上にありました。
◎エクソソームとは? Exosome(エクソソーム・エキソソーム)は、ほとんどの細胞で分泌される直径 50nm ~ 150nm 程度の膜小胞で(nmはナノメートルのことで、1nmは10億分の1メートル) 生体では唾液、血液、尿、羊水、悪性腹水等の体液中で観察され、培養細胞からも分泌されるとのこと。 近年、エクソソームは、離れた細胞や組織に情報を伝達するための役割を担っている可能性が指摘され、また様々なタンパク質や脂質、RNAが含まれており、別の細胞に運搬されることによって機能的変化や生理的変化を引き起こす。 例えば、感染性病原体や腫瘍に対する適応免疫応答の媒介、組織修復、神経伝達や病原性タンパク質の運搬などの役割を持つことが示唆されている。 最新の研究では、エクソソームやそのほかの細胞外小胞に内包されるmicroRNAのサブセットが、これらを分泌する腫瘍細胞種によって異なることが明らかになっており、そのため、エクソソーム由来のRNAは、癌を含む様々な疾患のバイオマーカーとして注目されています。
理解困難な説明で恐縮です😥
ようするに、売上の大半を占めるスキンケア部門での開発結果のようですが、この成果によって、今後老化防止に役立つ商品が発売となれば、更に売上に貢献することが予想されます😊
該社のスローガンが、NEVER SAY NEVER・・・世の中を健康にするために自分の進むべき道を見据え、どんな困難にもめげず常識の枠を超えてチャレンジし続けること、となっていますので、誰もやらない困難な分野だからこそ、開発力を発揮する会社なのかもしれません。
まとめ
今回は、ロート製薬について勉強しました😊
いかがでしたでしょうか。
目薬に特化した会社ではなく、一般用医薬品、特にスキンケアの分野で幅広く商品開発を進めている変化に飛んだ会社ということが分かりました❗
調べてみないとわからないものです。
わたし的に、ロート製薬のイメージが良い意味で変わりました。
6月に、今年の8月31日付けで、痔疾の治療薬「ボラギノール」で有名な天藤製薬(大阪府豊中市)株式の67.2%を8月31日付で取得して子会社化すると発表しており、一般用医薬品分野でますます幅広い展開を進めて行くようで、投資から好材料として受け止められ、株価も上昇しています。
長期的にみて、安心できる医薬品会社という印象なので、個人でつくる予定の医療用インデックスには組み入れたいと思います。
みなさんも一考の余地はあったのではないでしょうか😊
今回も最後までお読みくださりありがとうこざいました。
それではまた次回もお楽しみに(^_^)/~
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