これから伸びると勝手に考えている日本の医療株を知る企画⑪・・・参天製薬

医療株特集

 みなさん、こんにちは😊

 11回目の今回は、参天製薬について勉強したいと思います。

 参天製薬といえば、目薬のサンテシリーズです。

 サンテFXわたしも愛用しております😋

 様々なタレントさんが参天製薬の目薬CMに出ていますが、個人的には1992年の織田裕二のさんの「キターーー」という耳残るセリフが印象的なCMでした😊

 ユーチューブを探したらありましたので、参考まで載せて起きます😆

1992年CM 参天製薬 サンテFX キター 織田裕二 KODO-鼓動-

 各年代で参天製薬のCMは思い出の一つになっているのではないでしょうか。

 ということで、早速、参天製薬はどのような会社なのか見ていくことにいたしましょう😆

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創業者は広島生まれ、一度政治活動に身を投じる

 参天製薬の歴史を調べると、創業者は田口 謙吉という方でした。

 この方は江戸時代末期の1858年に安芸国、今の広島県でお生まれになり、その後開成学校理科(東京大学理科)に入学の後、老親の面倒を見るため中退して広島に戻り、しばらくは英語の講師して生活されたとのこと。

 また、その後、分家して家族とともに大阪に出て、政治活動に身を投じます

 なんと、偉人の板垣退助らとともに、日本立憲政党新聞(今の毎日新聞)を起こし、自由民権運動に奔走しますが、政府の凄まじい迫害により、政界を引退します。

 ここまでの人生を見る限り、医療や製薬と全く関係のない人生を過ごしています😱

 明治維新後の日本は、外国の様々な文化を取り入れると同時に、思想、文化も大きく様変わりし、国民一人ひとりが自由に生活できる社会をめざして戦っていた時代でした。

 参天製薬の創業者もその一人だったということですね😯

薬種商から会社化

 どのような経緯か不明なのですが、31歳で突然、薬種商になります。

 西洋の薬を導入し、薬の取り扱いに関する新たな法律を矢継ぎ早に制定した時代でしたので、国民のためになる薬を見極めることの大切さに、何らかの形で触れて、携わることになったのかもしれません🧐

 この薬種商という仕事は、現在の医薬品卸売業・小売業で、1886年(明治19年)に公布、翌年に施行された「日本薬局方」に続き、1889年(明治22年)に公布された「薬品営業並薬品取扱規則」(薬律)で、活動内容が細かく規定がされた仕事の一つです。

 これら時代背景については、大日本住友製薬の記事で触れていますので、興味ある方は御覧ください😃

 そして、1890年(明治23年)に大阪北浜に田口参天堂を開業し、かぜ薬「ヘブリン丸」を販売して成功します。

 なんとも変な名前ですが、当時の西洋薬を配合してつくられた薬だったようで、ものすごく効き目が良かったらしく、模造品がでるほどよく売れたようです。

北多摩薬剤師会おくすり博物館より抜萃

 その後、1899年(明治32年)、「大学目薬」を発売します。

 当時の日本では目に関する病気が多く、目薬の需要が高く、今までになかった小瓶に入れ、威厳のある大学教授を思わせるバッケージでよく売れたようです。

北多摩薬剤師会おくすり博物館より抜粋

 その後、1914年(大正3年)に合資会社参天堂として法人化を行い、入社した三田忠幸が共同経営者として本格的に経営に携わることになります。

 その後、1925年(大正14年)に参天堂株式会社を設立し、三田忠幸が初代社長として、Santenの発展の礎を築きました。

 戦前は、下剤、腹痛、腹痛、せき薬などを製造し、戦中は目薬、メンソールクリーム、胃散、胃腸錠、解熱錠、駆虫薬、下痢止め、腹痛錠、せき薬、外傷薬などを製造したようですが、目薬に特化したのは戦後だったようです🤕

「参天」の名前の由来については、儒教の経典四書の中庸に書かれている“天地の化育を賛く可ければ、即ち以って天地と参となる可し”本来聖人は万物の秩序と原理〈天〉と人間社会〈地〉の調和を助ける”から名付けられたとのこと。

 中国の儒教から名前をつけるというのは、江戸時代の勉学にあったからでしょうか🤫

 参天製薬の創世記は、波乱万丈だったようです💦

参天製薬について

 それでは、個人的に作成した選定基準で現在の参天製薬を見ていくことにいたしましょう。

1.売上高・収益・研究開発費・時価総額

・売上高は国内13位の約2,500億円。収益は124億円、研究開発費は241億円です。

・また時価総額は、国内14位の約6,100億円です。

・収益率が4.9%なので、今までご紹介してきた製薬会社の中では、相当低いと感じます。

・広告宣伝費が高いのか、開発費に費やしているのか、売価が安いのか不明ですが、製薬メーカーであれば二桁は欲しいところだと思います。

2.PER、PBR

PERは驚異の90.05倍、PBRは2倍です。

6月25日現在の日経平均PERが14.08倍、PBRが1.25倍なので、PBRは超割高ですがPERは普通です。中国、アジア圏でドライアイ目薬の需要が伸びているようなので、今後二年間の収益見込みが良い予想が影響しているのかもしれません。

3.技術

・現在、医療用眼科薬(目薬)の売上高が全体の9割以上を占め、国内トップ、市販の目薬部門ではロート製薬についで業界二位です。

・創業から9年に初期の成長を支えたヒット商品「大学目薬」は、初代製品の発売から100年以上が経過した現在でも、日本でいちばんのロングセラー目薬としてそのブランドが引き継がれています。

・目薬に特化した老舗の製薬会社であり、安定感がある一方、今後、新薬の発表があれば、さらなる成長性も十分だと思います。

 それでは、ここでSBI証券の10年間の株価推移について、TOPIX(ピンク)と比較したものをみてみましょう😊

 TOPIXを大半の時期で上回っているものの、2021年は下落しています。

 証券会社の分析を見ると、買収社が米国で開発の緑内障手術用デバイスは承認時期遅れで405億円減損計上し、米国での開発権は他社に譲渡した。とありました。

 海外での営業活動が今ひとつ思わしくなかったようです💦

まとめ

 今回は、参天製薬について調べてみました😊

 目薬の大手で、昔も今も変わらない安定感がありました。

 目の病気で苦しんでいる人々は今も世界中で多く、参天製薬の活躍する場はまだまだ多いと感じます。

 餅は餅屋というように、その道のプロだからできる優位性という意味において、参天製薬は目に関しては世界で名だたる企業だと思います。

 その優位性を更に広げ、日本企業として更に羽ばたいて欲しいと思います。

 個人的な医療株のインデックスには組み入れたいと思います😃

 今回はいかがでしたでしょうか。

 最後までお読みくださりありがとうこざいました😀

 次回もお楽しみに🌸それではまた(^_^)/~

 

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