株投資のリスクは悪いことばかりではない?

株投資を始める前に

 みなさん、こんにちは😃

 みなさんにとってリスクとはどんなことでしょうか?

 恐らく多くの方が、株投資のリスクというと、株価が下がって投資したお金が少なくなる、暴落が怖いなど、マイナスイメージが強く影響していることと思います。

 株投資は、損をする人がいる一方、利益を出す人もいます。

 それは、偶然、自分には無理、と思うのも無理はありません。

 何故なら、株投資をよくわからないまま、想像で答えを出しているからです。

 株投資で利益を出すには、たまたま偶然という方もいらっしゃいますが、基本的には勉強が必要です。

 世界的に有名な投資家である、ウォーレンバフェットとジョージソロスの投資手法が書かれた「バフェットとソロス勝利の投資学」と言う本には、投資のルールその ①として

 「決して金を失うな」、これが一番大切だと書かれています。

 世界的に有名な投資家が、投資で元本を割れをしてはいけないことを一番大切なルールにしていることは、以外とシンプルで、共感しやすいと思います。

 少しその意味について深堀りしていきたいと思います。

富を築く土台の考えとは?

 金を失うなの意味とは、結論から申し上げますと・・・

 ①元本確保は成功する投資家の習慣の一つである。

 ②成功する投資家の基本行動である。

 ③損失を避けることに熟練している。

 同じようなことを繰り返してますが、結局、損しないように投資することです。

 株投資を続けていくと、これが簡単なようでとても難しいというのが分かってきます。

 他で例えるなら、来たボールを打てばいいと教えらる野球で、ボールが速くて打てない、カーブで空振りするなどです。

 また、ゴルフで例えるなら、地面に止まっているボールを打つだけだよと教えられ、空振りする、たまたま当たっても飛ばない、曲がるなどです。

 みなさんも実感できると思います。

 簡単に見えることは、以外と難しいというのは、日常よくある話です。

 そして、この習慣以外は、「決して金を失うな」を基本にしなさいと言っています。

 これを軽んじ、儲けに走る投資家は全滅しますよ、と書いてありました。

 儲けたくて始める投資は駄目と言われても・・・なのですが、これは、冷静にならないと儲けられないよという警告と受け止めるべきと思います。

 このシンプルルール、心に留めておきたいものです。

 Siriにリスクを尋ねてみました

 iphoneSiriに、リスクって何?と尋ねると、以下のウィキペディアのリスク説明を読み上げてくれました。

 でも正直内容が難しくて、サンドイッチマンのギャクではありませんが、「ちょっと、何言っているかわからない」状態になりました。

 但し、その先をよく読むとあることが書かれていました。

※ウィキペディアより抜粋

リスク (英: risk)とは将来のいずれかの時において何か悪い事象が起こる可能性のこと。

この概念をベースに、金融学や工学、あるいはリスクマネジメントの理論の中で派生的にバリエーションのある定義づけがなされている。

例えば、ファイナンスの分野においては、「悪い事象が起こる可能性」だけではなく良い事象が起こる可能性」もリスクに含まれると著書に記載している有識者もいる(Aswath Damodaran (2003))。

同氏の著書”Investment Valuation – Tools and Techniques for Determining the Vaule of Any Asset (Third Edition, 2012)”では、

「ほとんどの人々にとってリスクは、好まない結果を得る可能性を指す。専門辞書では「危険に晒されること」と定義されている。

リスクとは、ほぼ完全にマイナスの用語である。」と述べた上で、

「ファイナンスの分野では、リスクは悪い結果(期待以下のリターン)だけではなく、良い結果(期待以上のリターン)も含む。」と記している。

 ファイナンス分野でリスクは、悪い結果だけではなく良い結果も含まれると説明しています。

 これを読んだときは何故?と思いました。

 でも、利益が出るか損するか、結局未来は誰にも分からないというのが人類普遍の原則なので、そこから考えると理解できますね。

 新たに何かを始める時、知っていることより知らないことの方が多いので、これから起こること全てがリスクと言えます。

 つまり、リスクを取らないと、損することも無いかもしれないけど得ることもできないということです。

 ただし、リスクを取らないと何も得られないのかということで、有り金全部を一つの銘柄に全投資するようなやり方は、投資ではなく、ギャンブル(投機)となります。

 この時の答えは、市場全体の状況(市場の雰囲気が上げなのか、下げなのか)を掴み、上昇であればその銘柄に投資する意味を良く考え、少なくても財産の半分を投資に、残る半分を現金でというような方法が大切です。

 資産の投資方法については、ブログ内の投資初心者向けページがありますので、記事をいくつかチェックしてみてください。

 また、株式投資をやってみようと決心したなら、少額からでもやってみることをおすすめします。

 百聞は、実践に如かずです。

 いくら頭で理解をしても、やらないと何も身につきません。

 今なら、数千円やポイントで投資できるので、投資とはどんなものか、実際にやれば、そうなのかと理解が早いと思います。

 ネット口座はいろいろありますが、楽天証券とSBI証券が双璧で無難です(わたしは両方持っています)

 ぜひトライしてみてください。  

 お金は銀行に貯めてても、低金利時代では全く話にならないほど増えてくれません。

 仮に、一億円貯金して、金利が年0.01%ついたとしましょう。

 一年後の利息は10,000円です。

 一億円貯金で一万円札一枚です。

 また、株投資を長期で行う場合、年5%が一般的な利益と言われておりますので、仮に年5%の利息が出る株式に1億円を10年投資したとすると・・・

 1億6千万円以上になる計算です。

 先の預金利息、0.01%で計算したらどうなるか。

 なんと、一億十万円と、10万円しか増えません。その差、6千万円以!!!!

 株投資の長期運用で0.01%の企業には誰も投資はしませんし、実際、株価が上がらないような企業は何か問題があり、生きていけないと思います。

 経済環境の変化で物価が高くなり、インフレになったとすると、貯金だけしていては、お金の価値が下がる一方になります。

 今まで100円で買えたリンゴが、インフレで値上がりし、150円になったとしましょう。

 すると、100円というお金の価値は減ったことと同じになります。

 100円÷150円=67%、つまり33%もお金の価値が下がったことになります。

 貯金だけしていればお金の価値は保たれる時代ではないと言うことです。

 株投資を始めたのは、老後資金のためでもありますが、こういうことを知って、リスクをきちんと学んで、長期の株投資をしていけば、貯金より遥かに資産を増やすことが可能となると確信したからです(投資に絶対はありませんが)

 と言うことで、株投資のリスクについては、しないこともある程度リスクになることが分かっていただけたと思います。

リスクを学習して無意識レベルに出来ているか?

 それではどのようにして投資元本を守り、収益を上げていくのか・・・

 先にご紹介しました本の中で、バフェットなど、投資の達人達はこう言っています。

 リスクは自分のやってることを理解していなことで生じる逆に言えば、リスクは経験を積むことで低下する

 リスクの捉え方については、本の中で、車の運転に例えています。

①意識的能力・・・どこでブレーキを踏むか、どこでハンドルを切るか、全ての行動が意識的に行われる段階。この段階では、自分の反応は熟練した人に比べると格段に遅い。

 但し、学ぶ過程なので、出来ていないということでなく、ただ判断が遅いと言うだけ。

②無意識的能力・・・これこそが、意識しなくてもできる達人の領域となる。運転が出来ない人から見れば、人や動物がいつ飛び出してもおかしくないリスクだらけの道を無意識的に運転する人は、神業と映る。

 まさに、運転している人は自分が何をしているのか知っている状態と言えます。

 これが、リスクを無意識に理解しながら株投資する人の心構えとなっているようです。

 よって、リスクは経験を積むことで低下すると言えるのです。

どんな経験でリスクを避けるのか?

 リスクを避けて無意識のうちに株投資を成功させるにはどのような経験をしたら良いのか?

 本の中で、運転するときに何に注意するかと同じで、株投資には注意するべき投資基準があると言っていいます

 但し、これは、達人目線の基準であることを理解した方が良いと思いました。

 何故なら、達人は、車の運転で言うとF1ドライバー並のプロだからです。

 投資初心者は、プロの基準をそのまま鵜呑みすることは危険ですが、達人の言葉は経験則からの答えなので、これを意識して勉強を続ければ、身につけることは決して不可能ではないと思います。

達人の投資基準とは

 リスクを徹底的に回避するための最重要ポイント、それは、独自の投資基準を持つことだと本の中では説明しています。

 独自というのがポイントです。

 自分に合っている基準でなければいけないという意味で、達人達の基準は、参考になります。

バフェットの投資基準

1.自分に理解できる事業か

 自分が理解できるジャンルを決め、そのジャンルからは一歩もでない。

2.上手くいく仕組みが働いているか、そしてそれは持続可能か

 規制された産業は避けること。

 →政府が価格やROE(自己資本利益率)を決定するから。

 資本集約的な産業は避ける。

 →自らのキャッシュフローや利益、借入金も少額で設備投資を賄える企業に投資する。同様に巨額の負債を抱えた企業を避ける。

 価格決定力のないコモディ事業(石油、エネルギー、金など)を避けること。

 →同業種内で最も低コストの企業、強力なブランドネームを持つ企業、品質が高くプレミア価格で売れる商品を持つ企業、市場を支配する企業に投資すること。

 上手くいく仕組みは持続可能か。

 →独自の路線で収益で事業拡大を成し遂げる経営陣を持つ企業。需要が成長している企業。企業のブランドを破壊する展開が起きていないか注意すること。

 経営陣は資本を合理的に分配しているか。

 →株主のように考え、株主のように行動し、組織重視の理論(自己満足を満たすためだけの買収を繰り返すなど)を退ける経営者のいる企業を求めること。経営陣が、1ドル以上の価値が得られる機会を見つけられないなら、増配か自社株買いで資本を株主に還元するべきである。

 今の経営陣のままでその事業を買いたいと思うか。

 →正直で有能な人たちや、自分が賞賛でき、信頼できる経営者がやっている会社にしか投資はしないこと。誠実にして正直、熱心であり、悪い情報も株主に伝え、隠したり取り繕ったりしない経営者を求めること。他人に真実を語り、同時に自分に対しても真実を語る経営者を求めること。後者は特に重要。

 ROE(自己資本利益率)は並外れているか。

 →ROEが高ければ高いほど、得た利益をより高い利益率で再投資することができる。また、価値の年成長率も高くなる。

自己資本利益率(ROE)とは、企業の自己資本(純資産)に対してどれだけの利益(リターン)が生み出されているかを示す経営指標のこと。Return On Equityの頭文字が語源。

自己資本利益率(ROE)=(当期純利益÷自己資本)×100で表す。

自己資本利益率(ROE)の目安は10%~20%が標準

 価格は妥当か。

 →安全余裕度が得られる場合にだけ投資すること。自分が計算した企業価値よりも低い価格でだけ買収する。他の基準を全て満たしても、価格が高すぎるなら買わない。

 

  バフェットの投資基準については、以上です。

  車の運転同様、投資する場合の判断基準は、意外とたくさんあると感心しました。

  達人はこれを無意識レベルで判断しているようです。

  そして、これを意識から無意識レベルにするための近道はないと言うことです。

  言ってみれば、実践から学ぶしかないと言うことです。

  ここで、最初の投資の重要ルールその①「決して金を失うな」を思い出しました。

  達人達も恐らく、多くの失敗をしてきたからこそ、この結論に辿り着いたのだと思います。

  最後の「安全余裕度」については、[投資の始め方」と言うカテゴリーページで詳しく調べて説明していきたいと思います。

 少しでも、リスク回避に繋がる知識をたくさん学び、上手に長期投資することで、資産を増やしていきましょう。

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